大分市佐賀関の大規模火災現場付近で上空から放水する自衛隊のヘリコプター=20日午前8時4分

 大分市佐賀関で発生した大規模火災で、地元消防や自衛隊は20日、消火活動を続けた。市によると、焼損範囲は約4万8900平方メートルに及び、発生3日目となったが鎮火の見通しは立っていない。大分県は災害対策本部会議を開き、佐藤樹一郎知事が「本日中の鎮圧状態を目指して、引き続き全力で消火活動を進めてほしい」と発言。災害関連死防止などの被災者支援も指示した。

 県幹部によると、20日中に、再び燃え広がる危険がなくなったと確認できるかどうかは見通せていないという。現場では20日、自衛隊のヘリコプターが上空から散水する様子が見られた。

 現場からは19日、遺体が見つかり、住民男性(76)とみて身元確認を進めている。