総務省は28日、2024年分の政治資金収支報告書(総務相所管の中央分)を公開した。政治資金パーティー収入が23年に比べてほぼ半減し、46億2千万円となった。新型コロナウイルス禍の行動制限の影響を受けた21年の61億円を下回った。自民党派閥裏金事件によって派閥解散が進み、大口の政治資金パーティー開催が低調になったことが全体を押し下げる一因になったとみられる。企業・団体献金は政治資金団体からの寄付分も合わせると自民が最多だった。
自民では旧安倍派、旧岸田派、旧茂木派、旧二階派、旧森山派の5派閥が既に政治団体を解散している。唯一存続している麻生派は24年は党方針に沿って政治資金パーティーを開催しなかった。旧安倍派や麻生派、旧二階派は23年には1回のパーティーでそれぞれ2億円以上の収入があった。
政治資金パーティーの開催団体数は23年公表分と比べると82減の270となり、1回の収入が1千万円以上の「特定パーティー」の開催件数も4割近く減って170にとどまった。







