個人の良さを引き出す「陸岐道」のトレーニング=大垣市浅中、浅中公園陸上競技場

 西濃地域から世界に羽ばたくアスリートを育てようと、岐阜県大垣市の元中学校教諭でスポーツ指導者の森光弘さん(50)が、陸上競技のクラブチーム「陸岐道」を発足させた。森さんは「陸上を通じて、子どもたちが人として成長できる指導を目指したい」と意気込んでいる。

 近年、教員の働き方改革などによって学校の部活はクラブ化が進み、競技力向上を目指す子どもたちの受け皿は少なくなりがちだ。陸上の元短距離選手だった森さんは危機感を抱き、中学校の教頭を退職。人間形成を主体に、岐阜陸上競技協会などと連携し、小中高一貫指導を目指す組織を発足させた。

 同市など西濃地域を活動拠点に、基礎をみっちり学ぶコースから世界の頂点を目指すコースまで8部門を設置。技術ばかりでなく、自身の心や仲間との関係、生活の充実を図るミーティングも行う。森さんは「こうした取り組みで個人の潜在能力を120%引き出せる」と強調する。

 10日に同市浅中の浅中公園陸上競技場で行われたトレーニングでは、小学生から高校生までの約20人が参加。森さんとスタッフの西口大樹さん(28)はミーティングで、気持ちを声に出すことや姿勢を正すことの大切さを訴えた。実践では短距離走での体の傾け方、重心のかけ方を理論に基づいて教えた。

 同クラブでは17日と5月1日の午後1時30分から、同競技場で、入団に向けた説明会と無料体験を行う。森さんは「保護者にも見てもらえたら」と話す。問い合わせは同クラブ、電話050(8883)6756。