若桜鉄道の矢部雅彦専務(右)から観光大使の任命状を受け取る尹熙一さん=11月、韓国・大田(共同)
 鳥取県八頭町を走行する若桜鉄道(八頭町提供・共同)

 鳥取県東部で運行する第三セクター、若桜鉄道が、韓国で「鉄道オタク」を自認する元新聞記者を観光大使に任命した。過去に取材を受けたのが縁。沿線人口は現在の約1万7千人から20年後に約1万人に減るとの推計もあり、観光列車の導入などで利用客増を図る若桜鉄道が「韓国の鉄道ファンにPRして」と依頼した。

 任命されたのは韓国紙、京郷新聞を昨年退職した尹熙一さん(61)。2012年、過疎化に直面する日本各地の駅を取材した際、若桜鉄道の隼駅を訪れたのが縁で「名誉駅長」を務めてきた。鳥取県出身で鉄道好きの石破茂前首相とのツーショット写真もある。

 若桜鉄道によると、年間利用者数は1999年の約67万人がピーク。現在は約40万人台。