―昨年の総括をお聞かせください。

 昨年は、概(おおむ)ね目標を達成できた実りある1年となりました。中期経営計画に基づき、連結で「5000万ドル企業」の実現を目指す中、現在は7カ国で事業を展開しています。グローバル化を進める一方で、社内における価値観や考え方を共有する「ハシマイズム」の浸透が課題でしたが、昨年導入したMBO(目標管理制度)が奏功し、社員の意識がそろうとともに、マネジメントの基礎力が着実に向上しました。さらに、部門横断の分科会活動も活発化し、社員一人一人が能力を発揮できる組織基盤が整いました。連結決算では、売上高が前年比13%増、利益率も約2㌽改善し、営業利益率9・6%と高い水準を確保することができました。

 ―ハシマイズム、そして貴社の使命について。

 当社はローカルなミシンパーツの卸売からスタートし、現在は東南アジアを中心に、検針器をはじめとする検査機器や縫製機器の開発・製造・販売をグローバルに展開しています。私たちの役割は、生産現場を支え縫製生産を止めないこと、そしてより良い製品を生み出し、お客さまの未来を創造し続けることです。高品質な機器の提供に加え、一歩先を見据えた技術開発にも挑戦しており、昨年は非接触型IDタグ(RFID)を活用したカウント装置を開発・発売し、350台を販売するなど、市場から確かな手応えを得ました。

 ―今期の戦略と展望をお聞かせください。

 国内アパレル市場は停滞傾向にある一方、世界市場は人口増加を背景に今後も成長が見込まれます。今期は「CORE×ASIA」をテーマに、評価の高い標準品を進化させながらグローバル展開をさらに推進し、各地域に深く根付く企業を目指します。より良い未来を信じ、アジア発の企業として世界へ羽ばたいていきます。