-昨年を振り返って。
既存顧客からの受任件数が堅調に増加し、業績は全体として好調に推移しました。また、今期は私も複数の国際会議に参加し、顧客の要望と最新の知財動向を把握できたことも、大きな収穫となりました。AIを活用した商標調査が軌道に乗り、調査に要する時間を大幅に短縮できました。生まれた余力を品質向上と顧客との対話に振り向けることができたのも、成果につながった要因です。
ただし、AI活用はまだ入り口であり、生成されたアウトプットは必ずしも完全ではありません。情報の正確性を見極め、取捨選択する力を今後さらに高めていく必要性を強く感じています。
-業界の動向は。
メタバース等の仮想空間におけるデザイン、商品、サービスの保護など、知的財産保護の必要性は、現実の世界にとどまらず、デジタルの世界に広がっています。権利の対象は「物」から「情報」に変化し、権利は現実世界と仮想空間を横断するようになりました。これまでは、特許権、意匠権、商標権を単体で取得するケースが多く見られましたが、最近は一つのアイデアを技術、デザイン、ブランドの観点から多面的に捉え、かつ、現実世界だけでなく仮想空間においても権利を取得するケースが見られます。
-今年の抱負は。
AIを活用して、ネーミングの提案から商標調査を一つにまとめたサービスの導入を準備中です。また、こうした環境変化の中で、顧客のビジネスがどのように成長・展開していくのかを見据え、より実践的で多角的なアドバイスを行っていきます。そのためにも、顧客とつながる活動に積極的に投資し、外に出て対話を深める機会を増やします。また、大学と連携した知的財産制度の普及活動から、地域産業の発展に貢献していきたいと考えています。










