-昨年のトピックスは。

 昨年4月に産業IT事業部を立ち上げました。オフィス向けITシステムを中心に手がけてきましたが、工場の生産性向上の余地が大きいと感じていました。ちょうど、海外の自動車部品メーカーの日本法人でそうしたシステムを手がけていた技術者4人が加わり、立ち上げることになりました。東京に「秋葉原ラボ」も設けました。

 -何に取り組む事業部ですか。

 一つは、AGV(無人搬送車)制御システム事業で、工場内の自動搬送機器が衝突しないよう動きを制御する仕組みです。メーカーの異なる搬送車が工場内で混在すると衝突が起き、交通整理する必要が生じています。大手企業への導入も進んでいます。もう一つは、LEDピッキングシステム事業です。倉庫や部品棚に取り付けたLEDシールと作業用端末を使い、ピッキング作業を支援します。秋葉原ラボはこの事業のショールームや、ピッキング用部材のキッティングの作業用として活用しています。今年は本格的にこの二つの事業を伸ばしていきたいです。

 -AI活用について、社内と社外でどのように考えていますか。

 社内的には、生産性向上のため社員が積極的に活用しています。社外的には、カラーバーコードの「カメレオンコード」にAI(生成型人工知能)の機能を加えたシステムを展開しているほか、部品ごとに必要となる製造指示書を、過去のデータを参考にしてAIで自動作成する研究を進めています。現在はある企業向けに開発しており、完成すれば他の製造業にも応用できると考えています。

 -セキュリティー分野への対応は。

 大手企業で相次いだシステム障害をきっかけに、セキュリティー分野への関心が一段と高まっています。セキュリティー分野では、複数の商材を扱い、お客さまの状況に応じて段階的な対策を提案しています。