―昨年を振り返って。

 新型コロナウイルス禍以降の大きな課題である運転士不足を改善するため、運転士の基本給を引き上げ、年間休日も増やしました。また岐阜市と連携し、新規採用の運転士が市営住宅に1年間、無料で住める仕組みもつくりました。人数はまだ目標に届いていませんが、少しずつ改善に向かっていると感じています。

 ―運転士不足解消に必要なことは。

 あらゆる手立てを講じます。2024年から募集を始めた土日休み・完全週休2日制で働く運転士は、現在では10人以上になり、柔軟な働き方を求める人が多いと実感しています。昨年11月には、従来のフルタイム運転士に比べて、短い時間・少ない日数で働ける契約運転士の募集も開始。女性運転士の採用にも注力し、ポスターや動画も制作しています。岐阜は自然が豊かで遊ぶ場所も多く、生活費も比較的高くない住みやすい地域であることをアピールし、採用につなげていきます。

 ―安全運行に向けた取り組みは。

 昨年4月から、私が全8営業所を週に1カ所ずつ訪ね、運転士とざっくばらんに意見交換する車座ミーティングを続けています。ストレスや心のモヤモヤがあると運転に影響するのではと考え、始めました。現場から改善点を直接聞けるため、私自身、非常に学びの多い場です。

 ―今年の抱負を。

 昨年、「やさしいバスが走る、人とまちをつなぐ会社へ」という岐阜バスの2030年ビジョンを策定しました。その実現に向け、「お客さまを想い、それをカタチにしよう」「バスに乗る価値を追求しよう」「誰もが働きやすく、働きがいのある会社にしよう」の3大方針を掲げています。今年はこのビジョンを進化させます。お客さまと従業員の満足度を高め、岐阜バスのファンを増やし、岐阜バスがあって良かったと思われる取り組みを進めていきます。