―昨年を振り返って。

 生協や自動販売機を中心に売上高は堅調に推移した一方、原材料費や輸送費の高騰、賃上げなどの影響を受け、前半は厳しい経営環境となりました。中間決算で計上した赤字については、10月に実施した価格改定と早期の原料調達が奏功し、期末決算では計画通り黒字化できる見通しです。価格改定にご理解をいただき感謝いたします。

 ―商品の強みを生かした展開は。

 コモのパンは、イタリア・コモ湖の周辺で受け継がれてきた伝統的なパン酵母・パネトーネ種の元種製法により、60日のロングライフを実現しています。廃棄ロス削減のメリットから、量販店やドラッグストアでの拡販に加えて、オフィス向けなどの無人販売サービスでの販路拡大にも弾みをつけています。

 ―生産効率化に向けた取り組みは。

 2027年10月の完全稼働を目指し、製造ラインの一部を更新する約23億円の設備投資計画を公表しました。目的は、省エネ化・省人化の加速と老朽化がもたらす生産リスクの低減により、生産効率の向上を図ることです。人手不足の解消や商品ラインナップの充実など、投資に見合った効果が望めると期待しています。

 ―ファン拡大への新たな動きは。

 フジドリームエアラインズ社運行のオレンジ色の旅客機に昨年9月から「コモパンドリーム5号機」の名を冠し、当社キャラクターを掲出しているほか、東海地方の小学生によるドッジボール大会「コモカップ」の主催などの社会貢献も継続し、幅広くブランド認知度を高めていく考えです。

 ―26年の展望は。

 最大のミッションは、当社の未来につながる27年の新製造ラインの完全稼働に向けた取り組みです。生産業務と並行しての設備更新となることから、生産品質の確保に注力しつつ、慎重に進めてまいります。