-昨年を振り返って。
鋼材やプラスチックをはじめとする原材料価格の上昇に加え人件費や外注加工費も高止まりし、あらゆるコストが上がった1年でした。業界全体が厳しい環境に置かれる中、訪日客(インバウンド)の増加を背景に高品質な包丁やはさみへの関心が高まり、当社製品にも目を向けていただく機会が増えました。逆風下でも品質を評価いただける場面が多く、励みとなりました。
-社としての取り組みは。
製造工程の自動化や環境配慮型の経営に加え、デジタルとアナログ双方の良さを生かした改革を進めました。デジタル面では生産管理システムや属人化したバックオフィス業務をIT化し、作業の標準化と効率化を推進しました。若手従業員の意見を積極的に取り入れたことで、新しい視点が業務改善に直結したことが大きな成果です。
一方、製造現場ではアナログの強みも大切にしました。工場にホワイトボードを設置し、工程情報を即時に共有したところ、流れの把握が容易になり、コミュニケーションが格段に円滑になりました。現場から寄せられた提案が形となり、成果として現れたことは昨年を象徴する出来事でした。従業員が自ら考え行動した結果であり、当社の力強い財産だと感じています。
-今年の展望は。
工作機械の不具合対応を重ねる中で潤滑オイルに関する知見が蓄積されてきたことから、新たに「特殊オイル事業部」を立ち上げ、工作機械や自動車向け潤滑油の販売に本格的に参入します。塩素系添加剤の規制強化や製造現場の自動化の進展など、市場環境は参入に適したタイミングだと捉えています。まずは自社ECサイトで販売体制構築を進め、当社を広く知っていただく入り口にしたいと考えています。また交流サイト(SNS)での情報発信も強化し、認知度を高めることで優秀な人材の確保にもつなげていきます。










