―昨年、注力したことは。

 紙媒体の需要減少や資材高騰が続く中、当社は印刷物にとどまらずデジタル分野の提案に注力してきました。WEBマガジン「a un」を発行し、自社の編集スタッフを有している点を生かして、ホームページ制作やSNS運営のサポートなど、総合的な情報発信の提案に尽力しています。なかでも動画制作では、企業の魅力を分かりやすく伝えるだけでなく、社内の技術継承や人材定着に向けて、動画マニュアルを活用する提案なども進めています。

 ―新たに始めた試みは。

 昨年から、新入社員が自社の採用案内を制作する研修プログラムの提供を開始しました。これは、当社の新人教育として行ってきたもので、同期社員で協力して制作することで、結束力や定着率向上に寄与するほか、経営陣や先輩社員への取材を通してコミュニケーションを促すことができます。企業にとっても、就活生に近い目線で会社案内を一新できるのが利点です。編集や進行は、当社スタッフがしっかりと伴走支援を行うほか、企画編集が体験できる「1dayワークショップ」も用意しており、反響を得ています。

 ―今年の抱負を。

 先述した研修プログラムのほかに、社員の離職防止や一体感のある組織の醸成につながる有効なツールとして、社内報の見直しや充実化を提案していきたいと考えています。近年、中小企業の中には人材の採用・定着に課題を抱えている企業も多く、社員教育やエンゲージメント向上、採用活動の充実をお手伝いすることで、地元企業の課題解決に貢献していきます。また、24年に初の女性管理職を登用したのを機に、女性が活躍できる場の拡大に向けて、環境整備を進めています。印刷とデジタル分野との融合で繁忙期の平準化を実現し、働きやすさ向上にも努めてまいります。