サウジアラビア・UAEとの連携強化策

 赤沢経済産業相が今月中旬にサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)を訪れ、インフラや人工知能(AI)など先端技術への投資拡大で合意する見通しとなったことが7日、政府関係者への取材で分かった。原油の安定調達先として関係を深める狙いがある。経済成長が見込める中東の新興国と連携も強化する。

 日本の原油輸入量の8割はサウジとUAEが占める。エネルギー安全保障には両国との友好関係が不可欠で、日本の最新技術を活用。赤沢氏の訪問には30社ほどの日本企業が同行する予定で、オイルマネーを呼び込む契機にもする考えだ。

 サウジは石油産業に頼る成長モデルからの脱却を図っている。日本は産業多角化を支援し、これまでにクリーンエネルギーなどの分野で300件を超える連携文書を交わした。今回も宇宙産業やゲーム分野などで協力する覚書を交わす見通し。

 サウジと並んで脱石油を図るUAEでは、エネルギー相らと会談。原油の対日安定供給のほか、農業とテクノロジーの融合を図る「アグリテック」やAIなど先端技術での連携を話し合う。