安八郡輪之内町産キクイモ茶をPRする輪之内軽トラ朝市実行委員会の安田裕美子さん(右)と北島多美子さん=同町役場西駐車場
ゴツゴツした見た目のキクイモ。輪之内軽トラ朝市実行委員会は、お茶やチップスに加工して販売している

 岐阜県安八郡輪之内町が、血糖値を下げたり、脂肪の吸収を抑えたりする効果があるとされるキクイモ茶の生産支援に乗り出す。生産しているのは、毎月第2、第4日曜日に開かれる「輪之内軽トラ朝市」の実行委員会のメンバー。委員長の安田裕美子さん(68)は「キクイモ茶で町の盛り上げに一役買いたい」と意気込んでいる。

 キクイモはキク科の多年草で、ショウガのようなゴツゴツした見た目と、レンコンのようなシャキシャキした食感が特徴。実行委の前委員長が9年前に栽培を始め、朝市の出店者に種芋を分けたところ、町内で栽培の輪が広がった。現在は、計2400平方メートルの農地で、7人がキクイモを栽培し、年間約6400キロを収穫する。

 委員の一人、北島多美子さん(69)が、自身や家族がキクイモ茶を飲んだ経験から、町特産のキクイモをお茶に加工し、商品化できないかと発案。約2年前から、安田さんと開発に挑戦し、生産地を訪ねるなどして研究を重ねてきた。

 加工は、全て手作業。ゴツゴツしたキクイモの泥をきれいに落とすため、水洗いを4、5回繰り返し、スライサーで薄くカット。1週間かけて天日干しをして、火加減に気を付けながら、焙煎(ばいせん)する。北島さんは「焙煎の専門家や乾燥機メーカー担当者の手ほどきを受けて、試作を繰り返した。農薬や化学肥料不使用の栄養満点なキクイモ茶が完成した。香ばしい香りと癖のない味が売りで、どんな料理にも合う」と胸を張る。

 輪之内町は、本年度当初予算に、特産品開発事業として72万円を盛り込んだ。県の補助金も活用し、まずは効率的に加工できるよう乾燥機やスライサー、粉砕機を購入する予定だ。

 安田さんは「町の支援も決まり、がぜんやる気。キクイモ茶をきっかけに、輪之内町を知ってもらえたら。そして町内にキクイモの生産農家が増えるとうれしい」と話した。

 キクイモ茶は10袋350円、30袋千円。輪之内軽トラ朝市で販売している。問い合わせは町産業課、電話0584(69)3138。