トーク終了後、酒器展会場で暁坏メンバーと歓談する世良公則さん(右)=多治見市市之倉町、市之倉さかづき美術館

 ミュージシャンで俳優の世良公則さん(66)と、幸兵衛窯(岐阜県多治見市市之倉町)8代目の加藤亮太郎さん(47)、九谷焼の陶芸家見附正康さん(46)の3人による「暁坏(あかつき)トークセッション」が、同町の幸兵衛窯作陶館で開かれ、焼き物談議を繰り広げた。

 世良さんは2009年にテレビ番組の撮影で同窯を訪れて以来、陶芸にのめり込み、作陶に励んでいる。同時に、若手実力派の陶芸家集団「暁坏」をプロデュースし、グループ展や茶会を催してきた。

 今回は市之倉さかづき美術館開館20周年を記念して24日まで開催中の酒器展にちなんで企画した。

 世良さんは出演したドラマ「カムカムエヴリバディ」の撮影秘話を紹介しながら、撮影後に幸兵衛窯に立ち寄り作陶に励んでいたことを明かした。暁坏について、グループ展でのやりとりが「作品をリスペクトし、語り合う様子が(音楽の)セッションを聞いているようだった」と振り返り、「メンバーが40代になり、研ぎ澄まされた仕事に圧倒される。俺もいいのが焼けた、と言ってもらえるような作品を作りたい」と意欲を語った。

 酒器展会場にも訪れ、作品を鑑賞。加藤さんは世良さんについて「さまざまな産地の技術に造詣が深く、作風も実に幅広い」と話している。