少子化や大学入試改革で今、高校を取り巻く環境は大きく変化しています。岐阜新聞デジタルは各校の校長らトップにインタビュー。今回は岐阜女子高校(羽島郡岐南町)の折戸敏仁校長(65)にうかがいました。県内で2校しかない女子校のうちの一つです。国公立大学合格から調理師資格取得まで、生徒たちの幅広い進路実現を応援しています。(岐阜新聞デジタル独自記事です)

岐阜女子高校=羽島郡岐南町三宅
 岐阜女子高校 所在地は羽島郡岐南町三宅の私立女子高校。1940(昭和15)年、郡上高等実科女学校として開校。62年、岐南町に移転。普通科(定員100人)と食物科(同40人)がある。

 ―特徴は。

 県内に2校しかない女子校の一つで、普通科と食物科がある。食物科は卒業時に国家資格の調理師免許が取得できる。調理師免許といってもシェフになるだけが道ではない。パティシエになりたいと製菓関係の専門学校に進んだり、管理栄養士を目指して大学に進学したりする生徒がいる。本校での学びを通じ、自分に合った進路を選択していく。

 ―食物科の特徴を詳しく。

 元ホテルのコックやレストランの経営者らプロを講師として招き、授業をしてもらっている。3年生になると「総合調理実習」という授業がある。生徒たちが作った料理を教員が1食500円で「試食」し、味付けや量、接客態度などを試食評価表でフィードバックするユニークな取り組みだ。

 生徒にとっては日頃の学びの成果を披露する実践の場であり、私たち教員も「生徒がどんなものを作ってくれるか」と楽しみにしている。エビチリやみそ煮込みうどんなど、和洋中さまざまな料理が出てくる。生徒たちの成長を感じることができる。

 ―ぎふ農業協同組合(JAぎふ)とも連携している。

 JAぎふ・おんさい広場はぐり(岐南町三宅)で生徒が作ったお弁当やお菓子を販売させてもらっている。JAから「イチゴを使った新しいスイーツを考えてほしい」と提案されることもあり、生徒たちにとって貴重な学びの場となっている。

 折戸敏仁(おりと・としひと) 大垣市出身。教科は国語。元・岐阜県公立高校教員。山県高校校長、県教委教育次長、岐阜高校校長などを経て2023年度から現職。

 ―地域との関わりを重視している。

 校長になってから心がけているのは、本校を地域の人に知ってもらうことだ。本校の生徒が地域を知ると共に、地域の人に本校を知ってもらいたい。...