五指山で現代風に生まれ変わったSanyuesan Festival

 

AsiaNet 201504 (0061)

 

【五指山(中国)2026年4月22日新華社=共同通信JBN】アレックス(Alex)さんは、有名な紅茶を目当てに中国最南端の省を訪れたビジターの1人でした。しかし、水上で繰り広げられる息をのむようなファッションショーを、その最前列に座って鑑賞することになるとは思ってもいませんでした。

 

アレックスさんはSanyuesan Festival(「三月三日」祭り)期間中に、偶然にも五指山を訪れていました。アレックスさんは「このユニークなステージのおかげで、何枚かの素晴らしい写真を撮ることができました」と語り、「私はもともと五指山の紅茶のファンとして来たのですが、今では五指山の文化にも深く魅了されてしまいました」と述べました。

 

アレックスさんが「ユニークなステージ」と呼ぶのは、2026年Sanyuesan Festival のために作られた、没入型の水を使ったパフォーマンス空間のことで、「Miss Li · Hainan Sanyuesan Water Village Show」が行われています。この革新的なプラットフォームは、水をキャットウオークに、そして熱帯雨林をその背景にし、数千年の歴史を持つ黎(リー)族と苗(ミャオ)族の伝統的な祝祭である「Sanyuesan」を現代的な視点で表現し、国内外の観客を魅了しています。

 

今年の五指山でのイベントは、熱帯雨林の生態系、無形文化遺産、ファッション、テクノロジー、そして観光を融合したダイナミックなモデルを採用しました。来場者は、魅力的で臨場感があり、視覚的にも素晴らしいフェスティバル体験を堪能しました。ドローンが夜空を光で彩って「Gan'gong Bird(甘工鳥)」といった古代リー族の崇拝対象を描き出す一方、無形文化遺産ショー、オリジナル舞踊劇、ライブパフォーマンスなどの様々な演目が観客を魅了しました。水辺には600席の長いビュッフェテーブルが設置され、活気あふれる雰囲気の中、来場者は酸味豊かな魚のスープや三色もち米といった本物の地元の味を楽しみました。

 

Sanyuesan Festival は視覚的な美しさだけでなく、双方向型であることからも記憶に残るイベントです。五指山で2025年に開催されたこのイベントには17万5000人の来場者が訪れ、1億1000万元(約1510万米ドル)の消費を生み出しました。今年、五指山は5つのプレミアム観光ルートを導入し、樹齢1000年のシダ林、熱帯雨林の茶畑、牙胡(Yahu)棚田といった生態資源を観光商品へと転換しました。

 

中国北東部の黒竜江省から訪れた観光客のShan Lijunさんは「以前は、民俗文化は遠い存在のように感じました。でも今は、五指山で茶を味わい、村のショーを観て、地元の人たちと踊ることができます。そのすべてを、とても『クール』に感じます」と述べました

 

さらに、今回の祭りでは、現地の無形文化遺産産業の進化も披露されています。黎錦のファッション&文化クリエーティブデザインコンテストでは、伝統的な職人技と現代的なファッションを融合した、革新的な衣服やクリエーティブな作品が披露されました。この遺産は、かつて国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「緊急保護が必要な無形文化遺産(Intangible Cultural Heritage in Need of Urgent Safeguarding)」に登録されていましたが、多くの人々の協力により、現在は「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表(Representative List of the Intangible Cultural Heritage of Humanity)」へと移行し、国際的なデザイナーとのコラボレーションを通じて、より広い市場へと進出しています。

 

ソース:Wuzhishan Information Office