衆院法務委で質問する自民党の稲田朋美元防衛相=27日午前

 衆院法務委員会は27日、再審制度を見直す刑事訴訟法改正案に関する質疑を実施した。自民党の稲田朋美元防衛相が、請求人やその支援者が開示証拠に基づき行う実験は、政府案が罰則付きで禁じる証拠の「目的外使用」に当たるかどうかを質問。法務省幹部は「当たらない」と答弁した。

 1966年の静岡県一家4人殺害事件の再審請求審では、犯行着衣とされ、みそタンクから見つかった「5点の衣類」に付着した血痕の色調に疑問を抱いた支援者らがみそ漬け実験を重ね、袴田巌さん(90)の再審無罪につなげた。

 稲田氏は「証拠は国民のもので、知る権利にも資する」と指摘。法務省の佐藤淳刑事局長は「刑事記録はプライバシーのかたまり。目的外使用を禁じることで広く開示を担保できる」とした上で「実験の様子を写真や動画にして公開することは目的外使用に当たらない」と答えた。

 中道改革連合の西村智奈美氏は「大事なのは証拠のリストだ。リスト開示を義務付けてほしいという声がある」と指摘。佐藤氏は「一覧表がなくても証拠の特定は可能だ」と述べ、否定的な姿勢を示した。