「ツール・ド・八百津」のコースを楽しむサイクリング愛好家=加茂郡八百津町
「ツール・ド・八百津」をPRする越農恭行さん(左)と今井健人さん

 岐阜県内外のサイクリストが加茂郡八百津町一帯を駆け抜ける「ツール・ド・八百津」が15日、町ファミリーセンターを発着点に初めて開催される。新緑の山々を体感してもらい、休憩地点では町民らが自慢のグルメや特産品を振る舞う内容で、町の豊かな自然、食の魅力を発信する新しい機会になりそうだ。

 主催は町観光協会と、自転車を通じた地域活性化に取り組む中津川市のNPO法人「Gifu Tono Bicycle Club」(GTBC)でつくる実行委員会。古里で町おこしイベントを開きたいと、町出身でGTBC理事の今井健人さん(37)が、理事長の越農恭行さん(47)らと町に企画を持ち込み、協力を求めた。今井さんは「町には昔から多くのサイクリストが遊びに来ている。どうして自転車のイベントがないのだろうかと思っていた」と話す。

 コースは全長74キロで、タイムは競わない。参加者は100人で、景観を楽しみながら制限時間内にゴールする。途中5カ所のエイドステーションとゴール地点で行う町民らによるもてなしが目玉で、五平餅や八百津せんべい、味飯おにぎりなど、町内を中心に28の店舗、事業所、団体が計30品を持ち寄り、参加者に振る舞う。コースはGTBCメンバーらが試走を重ねて設定しており、越農さんは「町並み、ダム、田園風景と、コース沿いの景色は表情を変えていく。住民のもてなしの心も感じてもらえるはず」と自信を見せる。

 本来なら昨年5月に開催する予定だったが、コロナ禍のため本番1週間前に中止になった。町や観光協会はエイドステーションの協力者を集め、GTBCメンバーも準備をほぼ完了させていただけに、2年越しとなった今年の開催には気合が入っている。100人の参加者に対し、当日は約90人のスタッフが集まる。

 越農さんは「年間を通して町に訪れる八百津ファンを増やすことが本来の目的」と話す。今回の参加者の約7割は県外から。GTBCは、初めて町を訪れた人がどれだけいて、この先リピーターになり得るのかなどを参加者から聞き取り、町の活性化につなげていくつもりだ。