岐阜県安八町中に工場のある、からし製造業・美ノ久(愛知県一宮市)が、原料と製法にこだわった本格派チョコレートソースを開発した。辛いからしと、甘いチョコレートは全く異なるが、約3年間の試行錯誤の末に製品化にこぎ着けた。4月から町のふるさと納税返礼品にも採用されており、話題を呼びそうだ。

 チョコレートソースは、一般的にココアパウダーを原料にしたものが多いが、美ノ久は、風味が豊かで厳格な国際規格を満たした製菓用チョコレート「クーベルチュールチョコレート」を使うことにこだわった。十数種類の乳化剤を試すなど試作を繰り返しながら、原料の配合を研究。開発チームの濵野沙絵加主任(30)は「硬くなったり、分離したりするので、細かな調整が難しかった。今までのからし製品とは異なる技術が必要で、諦めかけたこともあった」と振り返る。

 商品が完成したのは昨年末。営業本部の土井陽介課長(42)が「カカオ風味が強い濃厚な味わいで、本格的な味を求めるカフェや一般消費者にも好評」と自信をみせる商品に仕上がった。「原材料の乳化などができる製造ラインと、何事も挑戦できる社風があったからこそ商品化できた」と濵野主任。町のふるさと納税の返礼品(寄付額3500円以上)になっているほか、インターネット通販の楽天市場で購入できる。