大阪大発ベンチャーのクオリプスが新設した、再生医療向けの細胞を量産するための試験施設=6月、大阪市北区

 大阪大発ベンチャーのクオリプス(大阪)は、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から再生医療向けの細胞を量産するための試験施設を大阪市内に新設した。重症心不全を対象にしたクオリプスの再生医療等製品「リハート」の普及を見据え、量産工程を検証する。2030年をめどに全自動化してコストを下げ、海外に先駆ける狙いだ。

 先端医療産業の施設「中之島クロス(大阪市北区)」の中に設けた。クオリプスが主導する、細胞の供給体制構築を目指す企業コンソーシアム「VMaCS(ビーマックス)」の拠点も兼ねており、製造や開発を担う。

 ビーマックスには、四国計測工業(香川県多度津町)や村田機械(京都市)、岩谷産業など16社が参画。各社が培養や冷却用の装置を持ち寄り、施設に導入した。現在は約3カ月かかる1回の工程で数十人分の細胞しか作れないが、施設では1回で100人分を目標とする。30年以降には1回で千人分を製造できるようにしたい考えだ。