愛好家の間で人気を集めるグランドピアノ=岐阜市役所

 開庁から1年を迎えた岐阜市役所の1階交流スペースに置かれているピアノが、愛好家の間で垂ぜんの的になっている。管理する市管財課によると、誰でも自由に弾けるストリートピアノとしてグランドピアノが置かれるのは珍しい。動画投稿サイト「ユーチューブ」に動画を公開する演奏者もおり、人気を集めている。

 ピアノはヤマハの「C3X」で、松栄堂楽器(同市)が開庁を記念して寄贈した。休憩できるテーブルがある市民交流スペース「ミンナト」に置かれている。同課によると、毎日誰かが演奏する姿が見られるという。

 ユーチューブに自身が演奏する様子を投稿した司会業の市野愛(めぐみ)さん(同市)は「身近な場所で貴重なピアノが弾けるのはうれしい。知らない人からも拍手がもらえる」と誇らしげ。動画で演奏したのは、岐阜ゆかりの戦国武将、明智光秀が主人公のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」のテーマ曲。市野さんは「美しい音色で、岐阜の魅力をアピールした」と笑顔で話した。

 昼食時間に合わせたコンサートも定期的に開かれており、来庁者にも好評を得ている。10日に行われた第3回目のコンサートに訪れた60代の主婦は「手続きで市役所に来てみたら、いい音楽が聞こえてきた。たまたまだったけど、ラッキー」と喜んだ。

 ピアノは午前8時から午後8時まで演奏できる。同課の担当者は「小さい子どもやお年寄りも気軽に演奏してほしい」と話した。