色鮮やかな土人形が並ぶ会場=可児市久々利、可児郷土歴史館

 企画展「郷土の玩具 土人形」が、岐阜県可児市久々利の可児郷土歴史館で開かれており、昔から親しまれてきた土人形を紹介している。6月12日まで。

 土人形は、誕生祝いとして贈ったり、ひな祭りに飾ったり、豊作を祈って川に流すなどの風習があり、現在の同市でも明治以降にこの風習が盛んになった。人形職人の故渡辺一夫さんが1972年に旧可児町の無形文化財に指定され、その作品が「姫の土人形」と称されるなど、市と土人形の縁は深い。企画展では、市民が保管していた100体を展示。牛若丸と弁慶など渡辺さんの作品も30体ほど集めた。

 虎退治をする戦国武将・加藤清正や忠臣蔵の大石内蔵助といった軍記物や、米俵を担ぐ庶民など強さを求めたり、豊作を願ったりする作品にはそれぞれ思いが込められている。愛らしさや勇ましさなど、一つ一つ違う表情も印象的で、学芸員の大海崇代さんは「色彩豊かで、躍動感ある場面を表現している。見る人の気分が華やぐといい」と話している。