運行が再開されたSLのC57形1号機の出発式。左端は俳優の国仲涼子さん=3日午前、JR新山口駅

 「貴婦人」の愛称で親しまれる蒸気機関車(SL)のC57形1号機が3日、6年ぶりに復活した。JR山口線の観光列車「SLやまぐち号」の客車をけん引し、汽笛を高らかに響かせた。12月20日まで土日祝日を中心に、新山口(山口市)―津和野(島根県津和野町)間を1日1往復する。

 新山口駅で出発式が開かれ、鉄道ファンら約500人がシャッターを切った。山口県出身の作家宇野千代さんを題材にしたNHK連続テレビ小説「ブラッサム」に出演する俳優国仲涼子さんらの合図でC57形は「ポォー」と汽笛を鳴らし、黒煙を上げながら出発した。

 JR西日本によると、C57形は2020年10月、ピストン部品の損傷により運休。梅小路運転区(京都市下京区)で修理、検査を受けていた。直径約1750ミリと大きめの動輪に対し、ボイラーが細身でスタイルがよく見えることから「貴婦人」と呼ばれるという。

 山口市に住む小学4年多賀みなみさん(10)は「おかえりなさい」と書かれた手作りのボードを持ちお出迎え。「汽笛の音が大きくて繊細。感動した」と喜んだ。