俳人の水原秋桜子

 俳人の水原秋桜子(1892〜1981年)が主宰した俳句雑誌「馬酔木」が今年12月号で終刊することが27日分かった。馬酔木俳句会が公式サイトで発表。加藤楸邨や石田波郷を輩出し、昭和初期の「新興俳句運動」の拠点となった伝統ある俳誌が、約100年の歴史に幕を下ろす。

 関係者によると、秋桜子の孫で、現在の主宰者である徳田千鶴子さんの健康上の問題などが理由という。

 大正時代に創刊され、28年に「馬酔木」と改題。秋桜子は、俳壇の中心にいた師の高浜虚子が唱えた「客観写生」に対し、主観的な感情の重視を主張し、虚子主宰の「ホトトギス」を離脱した。

 馬酔木には山口誓子らが一時参加し、新たな表現を模索する新興俳句運動の端緒となった。