有機フッ素化合物(PFAS)

 【ワシントン共同】血液中の有機フッ素化合物(PFAS)濃度が高い女性は、低い女性に比べて乳がんの一種「エストロゲン受容体陰性乳がん」を発症するリスクが高い傾向が見られたと、米国立衛生研究所(NIH)などのチームが米医学誌に5日発表した。PFASの中で代表的なPFOSについては、血中濃度が高いグループは低いグループに比べて発症リスクが2倍近くだった。

 PFASは衣類や日用品の撥水加工などで使われてきた。自然では分解されず長期に残留するため「永遠の化学物質」とも呼ばれる。1万種類以上あるとされ、代表的なPFOSとPFOAは日本国内では輸入や製造が原則禁止された。

 参加者は35〜74歳で、米本土と自治領プエルトリコに在住。血液採取時は乳がんを発症していなかった。後に乳がんと診断された約1600人と、発症していない2千人余りを比較した。エストロゲン受容体陰性乳がんは、女性ホルモンのエストロゲンが、がん増殖に関与していないタイプ。