走行中に左後部ドアから女性が転落した検診車=31日午後1時19分、各務原市大野町、県警高速隊各務原分駐隊

 岐阜県郡上市美並町白山の東海北陸自動車道下り線で、走行中のぎふ綜合健診センター(岐阜市日置江)の検診車からセンターの女性職員が転落、死亡した事故で、当時、車両の後部左側にある乗降口の扉が完全に閉まっていない「半ドア」の状態だった可能性があることが1日、県警関係者らへの取材で分かった。女性は扉を閉めようとして助手席を離れたとみられ、県警は車内での状況など詳しい原因を調べている。

 検診車は特殊車両と呼ばれる、トラックを改造した車両。東京都の特殊車両メーカーなどによると、乗降口の扉は車外からは鍵、車内からは扉に付いたつまみを操作し開閉する仕組みで「構造上は半ドアのまま走行できてしまう」という。また、運転席がある運転台と、レントゲン台などが置かれた車体の間に仕切りはあるが、走行中も車内を行き来できる構造だった。県警はこういった車両の特徴も把握しており、当時の状況を詳しく調べている。

 事故では、岐阜市須賀の女性職員(50)が道路に転落し、頭などを強く打って死亡。県警高速隊は、女性が助手席を離れた後も走行を続けるなどの注意義務違反があったとして、自動車運転処罰法違反(過失致死)の疑いで、運転していた同市の男性職員(49)を逮捕している。