地域で部活動の指導ができる人材を育成するため開かれた研修会=大垣市新田町、市民会館

 2023年度から中学校の休日の部活動を段階的に地域移行する国の方針を受け、岐阜県教育委員会と県スポーツ協会は本年度から、地域で部活動の指導ができる人材を育成するための研修会を始めた。技術を教えるだけでなく、学校の教育方針や部活動の教育的意義を理解した上で指導ができる人を増やすことが狙い。

 研修会は県独自の取り組みで、県の部活動指針や部活動ガイドラインに沿った指導の在り方や、熱中症予防などのスポーツ医・科学についてなど三つの講座を用意。全て受講した人には、県スポーツ協会がライセンスを発行する。

 大垣市新田町の市民会館で開かれた研修会には、総合型地域スポーツクラブやスポーツ少年団の関係者ら約150人が参加。県教委の担当者が事故の未然防止や対応、体罰やセクハラに当たる事例などを説明した。県教委体育健康課の中村康男教育主管は「普段から指導に当たり、心得のある人もいると思うが、学校で大切にしていることや守らなければいけないルールを知ってほしい」と話した。

 県教委によると、県内の公立中学校で部活動の指導に当たる教員は約1800人。教員の働き方改革などで国が地域移行の方針を打ち出す中、教員に代わる地域の指導者確保が必要となっている。