ベネブレイクのメンバーとイベントの計画をオンラインで話し合う水野竣木さん=瑞穂市別府、市総合センター

 岐阜工業高等専門学校(本巣市上真桑)4年の水野竣木(しゅんき)さん(18)が、瑞穂市のまちづくり団体代表として、地域おこしに奮闘している。生まれ育った街の魅力を掘り起こそうと、同級生や幼なじみを集め、昨年1月から活動を続ける。「学生主体で街がよくなるように変えたい」と語り、イベント企画や選挙の啓発などで地域の活性化に一役買っている。

 穂積中学校時代、同級生を対象に実施したアンケートで、「住みやすい」との意見は多かったものの、「魅力がある」「住み続けたい」と答える人が少なかったことが、瑞穂でまちづくり活動を志す原点になった。

 幼い頃から飛行機や電車が好きだった水野さんは、同専門学校電子制御工学科に進学。路線図や地図に理想の街を描くのが趣味で、都市形成やまちづくりに興味を持っていた。2年生の夏、本格的なまちづくりに挑戦しようと、岐阜市の団体「ひとひとの会」に入り、活動の基礎を学んだ。

 瑞穂では当時、学生主体の団体がなかったことから、2年生の冬、同級生や幼なじみ約20人を誘い、「ベネブレイク」を立ち上げた。「前例や常識にとらわれない」との思いを込めた。専攻もまちづくりを学べる「環境都市工学科」に転科し、勉強を続けている。

 コロナ禍で登校できず、身動きが取りづらい中でもメンバーとオンラインで会議を重ねた。初めて実施した活動は、県知事選の投票の啓発活動だった。当時、ほとんどのメンバーは選挙権を持っていない中でも「投票がまちづくりの根本」と考え、JR穂積駅のほか、岐阜市や大垣市でも呼びかけた。

 19日には、初の地域イベント「明時祭(あじさい)」を同駅などで開く。名前は瑞穂市の花がアジサイであることにちなんだ。活動を通して知り合った市内外の約20団体がブースを出店。市街地を回る謎解きツアーも行われる。近隣市町の企業、団体とも協力し、本巣市では樽見鉄道の車両運転体験、揖斐川町の谷汲会場では名所を巡るツアーを実施する。水野さんは「市民と市民を結びつけるようなイベントにしたい」と意気込む。

 今も水野さんに助言を送っている「ひとひとの会」の佐藤徳昭代表(52)は「何かをやろうとすると、面倒くさい段取りも踏まないといけないが、きちんと理解してこなしている。地域の視点に立って行動できるのは頼もしい」と目を細めた。