バンジージャンプ用のスーツを着用する芦田功さん=八百津町久田見、新旅足橋
渓谷に向かってジャンプする芦田功さん=八百津町久田見、新旅足橋

 岐阜県可児市今渡の芦田功さんが、80歳の誕生日を迎えたことを記念して、八百津町でバンジージャンプに挑み、見事に成功させた。「孫たちに勇ましい姿を見せたい」と挑んだ高さ215メートルのメモリアルジャンプ。芦田さんの“強心臓”は、家族や友人ら周囲の人たちを驚かせた。

 芦田さんには3人の娘、7人の孫、2人のひ孫がおり、全員が市内に在住。みんなが集まった5月に「バンジージャンプに挑みたい」と打ち明けたところ、全員から反対されたという。それでも「傘寿の年、人生の一つのけじめ」と、その決意は揺らがなかった。

 6月8日の誕生日から3日後の11日、芦田さんは八百津町久田見の新旅足(しんたびそこ)橋にあるバンジージャンプ台に立った。この橋には、バンジー施設「岐阜バンジー」があり、橋から飛ぶ場所として日本一の高さを誇る。谷底がしっかりと見え、足はすくむが、芦田さんの腹は据わっていた。娘、孫ら親族15人が応援する中、芦田さんは渓谷に向かって飛び込んだ。

 落ちていったのは数秒間。その後、ロープに揺られながら、新緑の山々に包まれた、見たことのない光景を楽しんだ。一方で、芦田さんが落ちていく間、絶叫していたのは橋の上にいた「応援団」たち。下から手を振る芦田さんの姿を確認して「頑張ったね」と胸をなで下ろした。

 芦田さんは「誰もやらないことができて、達成感でいっぱい。家族や友人も『よく飛んだね』と驚いていた」と感想を語る。2、3年前に仕事を引退し、今は月3回のゴルフと日帰り温泉巡り、友人とのおしゃべりが楽しみ。芦田さんは「米寿の88歳までは、健康のためにゴルフを続けたい」と意欲を燃やしている。