岸田文雄首相の政権運営について採点するタクシー運転手の男性=19日、瑞穂市別府、JR穂積駅前

 22日の参院選公示まであと1日。衆院選が「政権選択」の選挙と位置付けられるのに対し、参院選は政権運営の「中間評価」の選挙といわれている。そこで、岐阜県内の有権者に尋ねてみた。「あなたは、岸田文雄政権の8カ月間をどう評価しますか?」。100点満点で採点してもらった。

 下呂市の無職男性(77)は高得点の90点を付けた。ロシアによるウクライナ侵攻を巡りアジア諸国の中で突出して強く反対の意思を示したことを好意的に評価。内政でも失点はないとする一方、「利益の分配や税制は修正が必要」と注文を付けた。

 瑞穂市のタクシー運転手の男性(59)は50点。外交政策は評価するが、経済対策は物足りないとし、「国民に目が向いていない気がする」と語った。

 60点を付けた土岐市の自営業の女性(69)は「もともと自公政権に大きな期待はしていないけど、他に任せられるところがない」と、野党に不満を漏らした。「年金は年々下がるのに、物価が上がっている」と憤る。

 「安定」を求める傾向が強いとされる令和の若者は、どう採点するか。安八郡神戸町の男子大学生(22)は、少々厳しい50点。岸田首相は「優柔不断」に映るという。「地方の中小企業を支援してくれるのではと期待を抱く一方で、大企業に有利な偏った政策を打ち出すのでは、という不安もある」と語った。

 前向きな評価も。「コロナ禍の中、大きな失態もなく政権運営をしている」と答えたのは、70点を付けた大垣市の無職男性(77)。「国民の思いに応えられるよう大胆に政策を進めてほしい」と期待を寄せた。

 岸田首相が総裁を務める自民党の党員の見方は。地方組織の青年部長という中津川市の男性会社員(51)は、落第点よりぎりぎり上という意味を込め、35点を付けた。「何も自分で決められない、決断力がない」と厳しい。報道機関の世論調査で支持率が高かったことに驚き、ふに落ちない様子だった。

 訪日外国人観光客の受け入れ再開で観光業界の期待は高まるが、高山市の土産物店店員の女性(45)は40点。「何をしているのか分からない。経済回復や雇用環境の改善が実感できない」と厳しかった。