やりがい聞いてみました

今年、介護福祉士試験に合格 小倉莉紗さん(大東ショートステイホーム・大垣市)

入職5年目の小倉莉紗さん。今年、職場のサポートを受けながら介護福祉士国家試験に挑み、見事一回で合格した=大垣市東前、大東ショートステイホーム

-介護職を志したきっかけは。

 高校を卒業後に大東福祉会に入職し、現在5年目です。祖母と一緒に住んでいたことから介護を身近に感じていて、中学生の頃には介護職員になって人の為に働きたいと考えていました。ただ、漠然と「大学で福祉を学んでから就職するのだろう」と考えていたので、高校は普通科に進みました。しかし、調べていくうちに介護福祉士国家資格は働きながら目指せるということがわかり、卒業後すぐに就職することにしました。

 大東福祉会に決めた理由は、勉強しやすい環境がある点と、福利厚生がしっかりしている点にひかれたからです。実際、働きながら介護福祉士を取得した職員は多く、私も今年3月に合格することができました。

-入職して間もない頃の思い出は。

 利用者の体調は、日によって違います。先のことを想像して動く必要がありますが「こうしたら危なくない」などと考えながら働くことは大変で、体がついていけませんでした。

 それでも先輩職員は丁寧に教えてくださいましたし、自宅に帰ってからも介護用語を調べたり、その日の良くなかった点を振り返って次につなげるようにしたりするうちに、だんだんとできるようになっていきました。

-介護福祉士試験に向けた法人のサポート体制は。

 私が就職した後に、施設内に日本総合福祉アカデミー大垣校ができ、介護福祉士試験を受けるために必須の実務者研修が受けられるようになりました。研修は受講費用全額法人負担である上、受講時間は勤務時間としてカウントしてもらえたので、仕事と勉強の両立がしやすかったです。

 他にもタイミングを見計らって、先輩職員にわからない問題を教えてもらうこともありました。さまざまなサポートのおかげで、一回で合格することができました。

-やりがいや大変だと思うことは。

 大東福祉会では、委員会活動に力を入れていて、私は1年ほど前から褥瘡(じょくそう)委員会に入っています。月1回、委員会のメンバー同士でケア方針を話し合ったり、看護師と一緒に利用者の皮膚の状態を観察して処置したりしているのですが、少しでも皮膚の状態が良くなるとうれしいです。

 またショートステイは比較的、要介護度が軽度の方が多いので、塗り絵や計算、魚釣りゲームなどのレクリエーションを行います。自分が企画したレクを利用者が楽しむ様子を見るとほっとしますね。

 夜中に何度も起きる方がいるのですが、その対応は大変です。ただ昨年、全てのベッドに「眠りSCAN(スキャン)」という介護ロボットを導入し、利用者がベッドを離れた場合はアラームが鳴るようになったため「転落していたらどうしよう」という不安を抱えながら見回りをすることがなくなり、だいぶん気が楽になりました。

-職場の自慢できる点は。

 繰り返しになりますが、資格取得のフォローが手厚い点です。喀痰(かくたん)吸引等研修などもありますのでいずれは受講したいです。

 人間関係が良い点も自慢です。男女問わず、同年代の職員も多く、休日に遊びに行く友達のような関係の方もいます。これからもここで頑張っていきたいです。