岐阜新聞Web

  • 美濃
  • 飛騨
  • 美濃
  • 飛騨


日本のソフトボール、普及の背景は なぜ下投げに?



 東京五輪のソフトボール競技で、日本は金メダルを獲得しました。これまでそれほど関心はありませんでしたが、テレビの前で夢中で応援しました。球はとても速くて迫力があり、競技のファンになりました。日本におけるソフトボールの歴史や、なぜ下投げになったのか教えてほしいです。

(羽島市・10代女性)

◆1945年頃、青少年の健康が目的

 公益財団法人日本ソフトボール協会に聞きました。日本では1921年(大正10年)に、アメリカ留学から帰国した東京高等師範学校の大谷武一教授により、学校体操科の遊戯として紹介されたことに始まるそうです。当時は「インドア・ベースボール」や「プレイグラウンドボール」と呼ばれていました。大正末期から昭和にかけてはそれほど普及していませんでしたが、1945年頃、青少年の健康を取り戻すため普及が進められ、次第に国内各地で盛んに行われるようになりました。

 なぜ下投げになったかに関しては諸説あるため、協会でははっきりとした理由を把握していません。そもそもソフトボールは、冬や雨の日でも屋内で野球ができないかと、狭い空間でできる野球に似た娯楽として考案されたという説があります。ボールの代わりに雑巾を丸め、ほうきをバットに見立てて使用していたという例も。室内だとマウンドとホームベースの距離が短く、打者が打てないため、下投げになったと説明する研究者もいます。

 ソフトボールの魅力の一つに挙げられるのはスピード感。ちなみに投手の球速は、男子の速い選手で130キロ、女子では120キロほど出ます。東京五輪で日本のエースとして躍動した上野由岐子選手(ビックカメラ高崎)の最速は121キロ。球速にも目を向けて、さらに競技に興味を持ってもらえるとうれしいです。

カテゴリ: くらし・文化