温泉でさっぱり、夜は焚き火
徒歩数分の場所に併設する入浴施設「満天の湯」へと向かう。スキー場に近く、個室露天風呂もある。雨にぬれた体が芯から温まっていく。
薪にも火をつけ、焚き火を始めた。入浴後も肉をつつきながら、缶を傾ける。ほろ酔いですっかり忘れていた虫捕りトラップの様子を見に行くことにした。
「これは、アリですね」。大物を狙ってバナナトラップの準備をしてきた鈴木記者に向かって、稲木記者と私が他人事のように言う。最後の頼みは、稲木記者が用意したライトトラップ。カゲロウがわずか1匹。「全然いないねえ」。やり返すように鈴木記者がそっけなく言う。虫の鳴き声はそこら中で聞こえているのに。
一方で、星空のタイムラプスを撮ろうと意気揚々だった私は、厚い雲に阻まれて撮影を断念した。手も足も出ず、結局、飲みに来ただけになってしまった。それはそれでいいかと、ビールと一緒に飲み込み、寝袋にくるまって寝ることにした。
コーヒーで始まる朝、遊歩道を散策
山の朝は涼しい。青みがかった空気の中、早めに起き出した家族客が焚き火台で薪を燃やしている。起き抜けに豆をひき、コーヒーを入れる。朝食はホットサンドと、残しておいた肉。優雅なひと時だった。ただ一つ、虫刺されのかゆさを除いては。入浴後も虫よけスプレーを使っておくべきだった。
キャンプ場には遊歩道があり、川のせせらぎを近くに感じながら散策できる。2日目はSDGs(持続可能な開発目標)について学ぶイベントがあり、参加した多くの家族連れが東海学園大の学生と一緒に遊歩道を歩き、森林や水資源の大切さ、フードロス問題などに理解を深めていた。企業の研修にも利用できるかもしれない。
片付けも難なく、手ぶらだから気楽
楽しい時間は早いもので、撤収の時間となった。張っていないので、テントやタープのしまい方を知らなかったが、簡単にたたむことができた。テントは雨でぬれていたが、帰宅して乾かす必要がないので気が楽だ。薪の燃えかすはサニタリー棟のごみ箱にまとめて捨てた。手ぶらキャンプの良さは帰りに実感する。スタッフに感謝したい。
「思ったようにいかなかったけれど、思い出話はできましたね」。同僚の知らない一面を見ることができたのもキャンプのおかげか。名残を惜しみつつ、会社に戻った。今度は取材ではなく、眺望サイトにテントを張りたい。









