河川ごみ削減へ市民有志が立ち上がる 秘策はドローン

 変化の理由の一つは、今シーズンから市民有志が美濃市と「美濃市清流クリーンプロジェクト」を始めたこと。河川の環境保全などに取り組む市地域おこし協力隊の小椋唯さんを中心に立ち上げたプロジェクトだ。

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 客が集中する7月から9月末までの土日祝日、高性能スピーカーを搭載したドローンを操縦。河川敷を飛ばしながら、外国人にも分かるやさしい日本語と英語、ポルトガル語の呼びかけ音声を流すというものだ。美濃橋付近と、上流の支流・板取川の2カ所で交互に実施する。「本当は啓発するまでもないことだけれど、きれいな川を残すためにできることは何かを考えた」と小椋さんは話す。

 

 プロジェクトのメンバーで今年5月に試験的に行ったところ、ごみを減らす効果があったことから、美濃市が事業として予算化。ドローンの活用で市と連携協定を結んでいるドローン事業者「ROBOZ(ロボッツ)」(岐阜県恵那市)が操縦を担当することになった。過去には、アユの天敵となるカワウの撃退で同様のドローンを使ったという。

 昨シーズンは新型コロナウイルス感染拡大防止のため、河原に進入できないように封鎖された期間もあった。しかし今年は行動制限もなく、以前のにぎわいに戻っている。今月上旬の週末、取材で美濃橋のたもとを訪れた。河原には車が100台以上止まり、バーベキューを楽しむ人たちのテントが所狭しと並んでいる。車のナンバーには、名古屋や尾張小牧など県外のナンバーが多かった。以前から多いブラジル人に加えて、トルコ人やベトナム人も増えているという。

 行楽客で賑わう美濃橋の下流の河原

 ドローンは午後2時と4時の2回、河原から上昇し、川の上空を2往復した。ごみの持ち帰りに加えて、相次ぐ水難事故への注意も呼びかけた。「ドローンが飛んでる」。行楽客が上空を高く飛ぶ機体を指さして話していた。「物珍しさから注目されている」と小椋さん。これに加え、シルバー人材センターの人たちとともに「ごみは持ち帰りましょう」と書かれたのぼり旗を掲げながら、たばこの吸い殻などの細かいごみを拾い集めていた。

飛び立つドローン。川の上空を移動し、3つの言語でごみの持ち帰りを呼びかける