従業員の健康管理を経営的な視点で捉え、戦略的に実践する「健康経営」に取り組む企業が県内でも増えてきています。

 「ぎふ健康づくり応援プロジェクト」では、健康経営に積極的に取り組む企業をシリーズで紹介していきます。

2022年10月18日掲載

株式会社 恵那三洋製作所(恵那市)
製造業

従業員同士の声掛けをしっかりと、健康を維持して社員のやる気引き出す

 プラスチック部品成型用金型の設計、製造を手掛け、金型のメンテナンスサービス「金型119」にも力を入れる恵那三洋製作所。恵那商工会議所の勧めをきかっけに健康経営に尽力し、2年連続(2021年、22年)で経済産業省の「健康経営優良法人」に認定された。また、地元の消防団員を従業員が担い、災害時は救助活動にも参加するなど、防災の担い手としても活躍している。

 普段から従業員同士の声掛けをしっかりと行うことで、お互いの健康状態を把握することを重視。コロナ禍前は社員旅行に行き、夏場にはバーベキューを行うなど社外での交流も大事にしていた。

 健康に関する資料などを従業員に配布することで、健康への意識向上を促す。社内での喫煙者が減少するといったこともあり、加藤大社長は「健康経営に対して従業員も理解を示してくれている」と成果を実感。従業員を対象に取った健康に関するアンケートを生かし、今後の対策を練っていく。

 「全従業員が人生を楽しみ、幸せであってほしい」と願う加藤社長。また、「挑戦することが人生へのやる気につながる。そのためには健康が大事」ときっぱり。普段の生活から健康を意識することの大切さを指摘する。これからもより一層、従業員の健康と仕事へのやりがいを向上させるための職場環境を築くことに邁進。金型のメンテナンス業では10年度に県の経営革新事業の認定を受けており、今後も本業の金型で挑戦を続けていく。

【会社概要】
​■本社/恵那市中野方町2690 ■設立/1983(昭和58)年7月 ■代表者/代表取締役社長 加藤 大 ■従業員数/17人(男性11人、女性6人)

 

ブライトスタッフ株式会社(高山市)
人材派遣業

社内で簡単な運動ができる環境を提供、イベントを活用した健康経営を検討中

 飛騨地域で人材派遣業を営むブライトスタッフ。健康診断ではアフターケアも丁寧に行っており、再検査受診率を上げるために声掛けを徹底している。

 社内に卓球台や、腕立て伏せ、腹筋など筋力トレーニング用の運動器具などを置いたスペースを設けてあり、従業員が自分のタイミングで簡単な運動ができる。今後の予定として、会社をスタート地点にして高山市内を歩き回るウォークラリーや、ヨガのオンライン教室の実施を検討。より楽しみながら運動ができる環境を整えていく。

 毎月の給与明細には、健康に関する情報を同封。社内にもさまざまな健康情報を紹介するポスターが掲示されている。また、派遣スタッフとコミュニケーションをしっかり取るためのツールとしても健康経営を活用。事務所を訪れる派遣スタッフには、特定保健用食品(トクホ)の飲み物を無料で提供している。

 人材事業部でチーフヘルスマネージャーを務め、社内で健康経営を主導する直井明記さんは「今後はコロナ禍で実施できなかったイベントなどを社内で行ってスタッフ同士のコミュニケーションを深めたい」と意気込む。健康経営に関するオンラインセミナーで登壇経験のある田中晶洋社長は「食事やメンタル面でのサポートにも力を入れていきたい」と、より快適な職場環境を提供することを意識。「この会社で働いていて良かったと思ってもらうために、従業員全員が充実した人生を送れるようにサポートしていく」と力強く語る。

【会社概要】
​■本社/高山市下林町831-1 ■設立/2001(平成13)年9月■代表者/代表取締役 田中 晶洋 ■従業員数/245人(男性40人、女性205人)

 


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