美術品を収蔵、公開するために新設した「蔵ミュージアム」=いずれも不破郡関ケ原町関ケ原
関ケ原製作所が社員研修や技術開発の拠点として整備した「匠道場」

 産業機器メーカーの関ケ原製作所(不破郡関ケ原町)は、社員の研修や技術開発を行う拠点「匠(たくみ)道場」を本社敷地内に完成させた。これまで部門ごとに工場内で行っていた社員教育や技術開発の機能を集約し、設備を充実させて社員の技術力や開発力の向上につなげる。美術館「蔵ミュージアム」も新設した。

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 匠道場は鉄骨2階建て延べ約1700平方メートル。総投資額は約10億円。2020年秋に着工し、今年5月に完成した。新入社員の教育や技能大会に向けた訓練のほか、取引先や工業高校生への開放も見込む。

 施設内には複数の工作機械を置き、プログラムを組んだり加工したりする工程の研修ができるほか、溶接の訓練やVR(仮想現実)機器を使って高所作業の疑似体験もできる。新しい技術の研究や開発を行う「技術ラボ」では、部門の枠を超えて利用し、自由に意見交換できる環境にした。

 蔵ミュージアムでは、同社や矢橋昭三郎相談役と縁のある美術家の作品を収蔵、一般に無料公開する。

 同社は「会社は社員の生活空間であり人生空間」との理念の下、従業員が心豊かに過ごせる空間として「人間村」づくりを進めている。近年は創業者の旧宅を改装した「創業者の家」や喫茶施設などを次々と整備。今回の匠道場と蔵ミュージアムの完成により、現時点で計画する施設整備は節目となった。