■手羽先は食べられない? 

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手羽先はドイツでは食べられないらしい

 奥さまは手羽先を焼きだした。ここで気になる一言。「ドイツの家庭では手羽先は食べられない」。え?どういうこと? なんでもドイツでは鶏は1羽丸ごとで売っているという。部位別では売っていない。1羽丸ごと買ってきて、家庭でさばいて食べるという。「もしドイツで手羽先をこのように食べたいと思ったら、何羽も買わないといけない」。焼き鳥もないそうだ。ドイツで鶏を部位別で売るスーパーを始めたら、人気が出そうだ。なぜやらないのだろう?

 そういえば少し前、岐阜新聞に気になる外電が載っていた。「ドイツの食肉処理工場で外国人労働者ら従業員約650人が新型コロナウイルスに感染し、他の全従業員を含む約7千人が隔離されることになった」というもの(2020年6月20日付)。記事では狭い宿舎に詰め込まれた外国人労働者の劣悪な生活環境が問題視されている、とあった。肉の解体には人手がいる。ドイツで食肉を部位別に分けて流通経路に載せるには大きな手間がかかるのかもしれない。日本はとても便利な生活ができていると思うが、その裏には誰かのサービスが存在している。

■ソーセージは意外にも日本製 

ソーセージは日本の大手メーカーの市販品。「これには砂糖があまり入っていないから」

  ソーセージが登場した。こだわりのソーセージ、かと思いきや、なんと日本の大手メーカーが作る市販品。「このソーセージは、ドイツのように砂糖をあまり使っていない」というのがお気に入りの理由だそうだ。そういえば、前菜のポテトサラダも「これは日本風。日本のベーコンは砂糖が入っていて、ドイツ風にならない」と奥さまは強調していた。日本の肉製品はドイツ製よりも多く砂糖を使っているようだ。日本人は甘みをうまみと感じる傾向が強いと言えそうだ。

バーベキューの最後はもち

  バーベキューは終盤へ。最後に焼き網の上に載ったのは白くて四角い、あれ。おもちだった。プクーッと膨らんだところで、しょうゆを垂らしてパクリ。最後に日本文化が登場。素晴らしい展開だった。

■バーベキューは懐が深い 

 ご家族は日本に長く住んで、日本語が堪能だ。そんなお二人が口をそろえて言ったことがある。「大事なのは言語ではなく、心。他の文化に関心を持ち、理解しようとする心が大切」。外国から来てくれて、働いたり暮らしたりしている外国人は、岐阜県内だけで約5万6千人。こうした人たちとどうすればもっと仲良くなれるだろう。手段の一つがバーベキューかもしれない。屋外で焼けばなんでもOK。それぞれの文化がミックスしたバーベキューができれば、きっとすごく楽しいと思う。バーベキューには異文化を受け入れる懐の深さがある。