渡り鳥のように長距離を移動する「旅するチョウ」として知られるアサギマダラが、岐阜県郡上市高鷲町に飛来した。5年ほど前から地域で確認されており、地元では秋の風物詩として定着しつつある。一部では「新たな観光資源になるのでは」と期待する声も上がる。
かんたん検索! 岐阜県・東海のイベント お出かけ情報総合サイト「ぎふっと!」アサギマダラは、淡い水色のまだら模様の羽を持ち、羽を広げた大きさは10センチほど。夏は涼しい地域で過ごし、秋には暖かい沖縄や台湾方面に南下する。過去には2千キロ以上を移動した個体も確認されている。
高鷲町では今月中旬、神職男性(80)=同町大鷲=の畑で今年初めて姿が確認された。一角に植えられた秋の七草の一つ、フジバカマの蜜を求めて30匹ほどが乱舞。「こんなに多いのは初めて」と目を丸くし、写真撮影が趣味の孫(25)=同町鮎立=とともに飛び交う様子を楽しんでいる。
独自に飛行ルートを研究する水上精榮さん(66)=同町鮎立=は、羽に飛来地の情報が記された個体を発見。「カミゴウ ソノ52851」とのマーキングが読み取れ、「群馬県の農園で放されたのでは」と推測する。自らもマーキングをし、謎が多い生態の解明に役立てるという。
最近は人気漫画「鬼滅の刃」の作中で描かれているチョウと酷似しているとして、一部ファンの間でも注目を集めた。水上さんは「フジバカマを増やし、高鷲町を『アサギマダラの里』としてアピールできれば」と意欲を示す。













