来春の選抜大会の選考資料となる第74回秋季東海地区高校野球大会は30日から5日間、岡崎市民球場など愛知県で行われる。岐阜県勢は秋季県大会を3年ぶりに制した中京、3年ぶりの出場となる大垣日大、2年連続の出場となる岐阜第一の3校。各校の戦力を注目選手を交えながら紹介する。
かんたん検索! 岐阜県・東海のイベント お出かけ情報総合サイト「ぎふっと!」◆県大会優勝 中京、強力な上位打線
6試合で41得点と打線がつながり、3年ぶりに県大会を制した中京。失点も5と代表校3校の中では最も少なく、橋本哲也監督は「守りからリズムをつくり攻撃につなげられた。先行して攻め切れた。東海でもこういう戦い方をしていきたい」と力を込める。
特に1番古屋睦仁、2番井上士門、3番根津康生、4番黒田颯汰の1~4番の上位陣が厚さが際立つ。古屋はミート力があり、井上は県大会で2本塁打を放った長打力が魅力。井上は「本塁打が2本出たのは良かったが、打率が残せていない。東海でもっと打つために確実性を上げたい」とさらなる進化を誓う。前チームからレギュラーとして出場する根津は経験豊富だ。
最も勝負強さを見せたのは4番の黒田。準々決勝の関商工、準決勝の岐阜第一戦とも、好機で3番の根津が申告敬遠で勝負を避けられたが、いずれもしっかりと適時打を放ってみせた。橋本監督は「根津の後ろに最もミート力があり、勝負強い黒田がいるのは大きい」と自信を示す。黒田は「(好機では)冷静に自分のスイングをすることだけを考えた。長打を打つのではなく、つなぐ意識を東海でも徹底したい」と話す。
前チームから主力として出場する根津は「1~9番まで全員がつなぐ意識が高い。連打で得点を重ねる」と実感する。主将の古屋は「県大会では1球に全力で食らいつく自分たちらしい野球ができた」と笑顔で語る。「東海でもその姿勢を崩さずにやりたい。相手の嫌がる打撃をしたい」と気合十分。つながりを武器に選抜の懸かる大舞台に臨む。
◆県大会2位 大垣日大、エース成長
絶対的エースの五島幹士がしっかりと役割を果たし、3年ぶりに東海大会への切符を手にした大垣日大。準決勝では秋季県大会2連覇の県岐阜商を破った。五島は「(県大会では)一戦一戦戦うにつれてチームが強くなっていくのが分かった。東海大会にチームとしても良い状態で入っていける」と手応えを語る。
五島は最速136キロと直球のスピードがあるわけではないが、登板した試合の四死球は1、2個と抜群の制球力が武器。準々決勝の帝京大可児戦は5安打完封、決勝の中京戦は負けはしたが2失点で完投するなど、スタミナ豊富な面もアピールした。
阪口慶三監督は「選手たちは実力以上のものを出した。(五島は)想像以上にやってくれた」と県大会を振り返り「球に切れがあるので(スピードガンの数字よりも)速く見える」とエースの特長を挙げる。五島は「ピンチの時も仲間を信頼して攻める投球ができた」と胸を張り、バッテリーを組む主将の西脇昂暉は「得意球のスライダーだけでなく、カーブやチェンジアップでもストライクが取れるようになった」と成長を認める。
阪口監督は「鍵を握るのは投手起用」ときっぱり。五島は「芯を外すなど相手に思い通りの打撃をさせないようにしたい。必ず優勝して選抜にいく」と言葉に力を込める。
打線では、準決勝の県岐阜商戦で4安打3打点の活躍をした1年生の米津煌太に注目。初球から思い切り良く振れる積極的な打撃が持ち味で、「東海大会でもチームを勢いづかせる打撃がしたい」と意欲をみなぎらせる。
◆県大会3位 岐阜第一、悔しさ力に
岐阜第一は県岐阜商との秋季県大会3位決定戦で延長十一回に至る接戦を1-0のサヨナラ勝ちで制し、2年連続で東海切符をつかんだ。昨年は東海大会準決勝で県岐阜商に敗れ、あと一歩で選抜出場を逃しただけに田所孝二監督は「昨年はあと1勝のところで選抜出場を逃した。今年こそ選抜を勝ち取りたい」と言葉に力を込める。
県大会のスタメンには前チームからレギュラーだった7人が名を連ねた。「経験者が多いので接戦を勝ち切れた」と田所監督。引退した3年の阪口樂、岡本海透のように本塁打を打てる選手は不在だが、6試合で40得点を奪った攻撃力の高さは健在だ。
背番号1の弘川泰暉がエースとしてしっかりと試合をつくったことも打線に勢いをもたらした。3位決定戦は圧巻だった。前日の中京戦で135球を投じた疲れを感じさせず、11回をテンポ良く投げ切り完封。持ち味とする緩いカーブと直球の緩急をつけた投球術を存分に発揮した。「ベストピッチングだった」と弘川。「こういう投球を東海でもしたい」と意気込む。
好調な打線は、新チームから福井一颯が4番に座る。県大会ではランニング本塁打を記録するなど走力を生かした。「本塁打を狙うのでなく、野手の間を抜くような強い打球を打ちたい」と東海大会に向けて力強く宣言する。
一方で、主将の小沢侑二郎は「準決勝と3位決定戦は合わせて2点しか奪えず弘川を援護できなかった」と反省点を挙げ、「去年の借りを返す」とチームの思いを代弁する。それを実行した先に選抜切符は待っている。















