岐阜県各務原市鵜沼朝日町の辺りにあった、かつての地域の特徴を表したとされる古地名です。

 現在は小高い丘の上にある住宅地ですが、古くは畑が多く、林もあったとのこと。読みのヒントは、畑地の中に住宅が点在するような地域で、夜によく見る生き物。意外ですが、「こうもり」と読みます。

 当地の小高い丘は「コブリヤマ」、または「コウモリヤマ」とも呼ばれていたようです。30年ほど前から付近に住んでいるという男性に話を聞くと、「かつては確かにコウモリがいた」と言っていました。

 当地の朝日稲荷神社は木々に囲まれており、当時の雰囲気をしのばせる地のように感じます。各務原市歴史民俗資料館発刊「各務原市の地名」でもこの地は紹介されており、周辺には「蝙蝠浦」や「蝙蝠新田」、「蝙蝠東」という古地名もあったそうです。

【答え】こうもり