「利用者からの感謝、力に」

古市愛菜さん(デイサービスセンターくつろぎ・大垣市)

 高校卒業後、居酒屋でアルバイトをしていた時、常連だったくつろぎグループの経営者に声を掛けられたことがきっかけで介護職員になりました。たまたま進路で悩んでいるという話をしたところ、デイサービスを経営していることを伺い驚きました。高校は総合学科の生活福祉系列でしたので福祉の世界は比較的に馴染みがありました。しかし福祉でもどちらかといえば保育に興味があり、保育の学校にでも行こうかと考えていたところでしたので最初はあまり乗り気ではありませんでした。漠然とですが、高齢者と接することに苦手意識もありました。

 お話をいただいてから、1カ月ぐらいは悩んだと思います。そしてとりあえずは見学に行ってみようと。見学に行ったとき、利用者の女性がニコッと笑って手を握ってくださいました。その方は、私が就職を検討するために見学に来たということを知っていたわけではないのですが、その笑顔がうれしく、励ましてもらっているような気持ちになりましたので、就職を決めました。

 最初のうちは、年齢がかなり離れた方々とどう関わったら良いのかがわからず戸惑いましたが次第に慣れていきました。利用者やその家族とも関係がだんだんできていき、それがやりがいになっていきました。また、何をしていてもひたすら感謝していただけることもうれしく感じています。こんなに「ありがとう」と言ってもらえる仕事は他にないと思っています。

 国家資格の介護福祉士は5年前に取りました。今はリーダー兼生活相談員として責任ある仕事をさせていただいています。今後はケアマネジャー資格なども視野に入れながら、介護の仕事をずっと続けていきたいです。