特別養護老人ホーム燦燦は、ICT化を図るためにさまざまな機器を導入したり、今春からは介護福祉士受験に必須の実務者研修を施設内で受けられるようにしたりと職場改革を進めています。

見守りセンサーのデータは全てパソコンに記録され、後で確認することもできる=岐阜市鏡島南、燦燦
マットレスの下に設置されている見守りセンサー

 ICT化で大きな成果があったのは、見守りセンサーを全床に設置したこと。マットレスの下に置くタイプで、利用者が起き上がった場合などセンサーにかかる重みに変化があるとアラームが鳴ります。心拍や呼吸数も測定されており、変化があった場合は離床時と同様に通知がいきます。

 ベッド上での時間のデータは全てパソコンに記録されており、後で確認することもできるため、施設長補佐の松成健太さんは「数値が確認できるようになり、より一人一人に合ったケアができるようになりました。就寝中に利用者の体調が悪くなった際、家族に数値を見ながら説明できるようになった点も大きなメリット」と話しています。