通所施設や入所施設でリハビリを頑張り、回復して地域で過ごすことになっても「通わなくなることが不安」との思いから“卒業”をためらう方は珍しくありません。山県グリーンポートのデイケアセンターでは、デイケアを卒業した後も、ゆるやかに施設とのつながりが持てるようにと昨年12月、山県市内の薬局のスペースを使った介護予防の運動教室を始めました。

山県グリーンポートが地域で開く介護予防の運動教室。リハビリを卒業した方でも気軽に参加できる=山県市内

 教室は月1回、半年間通ってもらうことを想定してプログラムを作成。リハビリ職や看護師、管理栄養士らが講師を務め、デイケア卒業間近の方を含めて地域の10人ほどが、身体を動かしたり座学で学んだりしながら知識を深めています。時間は各回1時間ほどです。

 デイケアの所真紀所長は「私たちが地域に出ていくことで、施設に通ったことのない方や卒業した方がちょっとしたことを相談しやすくなるのではと考えています。他の地域でも開催していきたいです」と話しています。