高富町、美山町、伊自良村が2003年に合併して誕生した岐阜県内15番目の市です。「平成の大合併」で誕生した岐阜県内第1号の新市でした。

 当時、新市名の全国公募が行われました。岐阜新聞は「岐北」が234件、「山県」が221件、「富自美」が50件などだった-と紹介しています。中には「ぎふ山県」など平仮名が入る候補もありました。結局、山県、岐北、美濃山県の三つに絞られ、合併協議会のメンバーによる投票で「山県」に決まりました。

 そもそも山県は、平坦地に対して「山の方」という意味で、自然豊かな地域を表した地名です。また、702(大宝2)年には「山方郡」として最古の戸籍に登場するなど、歴史もあります。協議会のメンバーは、住民の意見を聞きつつ歴史や地理を加味し、見識ある判断をしたと言えるのではないでしょうか。

【答え】やまがたし