朝焼けに浮かび上がる岐阜の町を背景に、通過していく貨物列車。早朝の静寂の中、走行音が遠くまで響き渡る=岐阜市今嶺
深夜の岐阜貨物ターミナル駅を出発し、西岐阜駅に進入する列車=岐阜市市橋
朝日をバックにして、大垣市の美濃赤坂駅へと疾走する石灰石輸送列車。=岐阜市今嶺

 静まりかえった深夜や早朝、遠くから「ガタンガタン」「ゴトゴト」といった列車の音が聞こえてくる。貨物列車の音で、聞き覚えのある人も多いはず。人々が寝静まった時間に活躍する、そんな貨物列車の姿と音を探しに出かけた。

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 JR東海道線は、本州の東西を結ぶ“大動脈”。日中だけでなく、深夜や早朝にも多くの列車が行き交う。

 

 岐阜貨物ターミナル駅(岐阜市今嶺)近くの踏切で貨物列車を待つ。旅客の最終列車が通過したころから貨物列車が増える。特に午前3~4時台は、10分ほどの間隔で次々と目前を通り過ぎる。日中は旅客列車が幅を利かせるが、この時間は貨物列車が主役だ。

 日中はひっきりなしに響く自動車の音だが、深夜から未明になるとほぼ聞こえなくなる。そんな静寂の中、遠くからかすかに「コトコトコト」と列車の音が近づいてくる。やがて、10両を超える貨車が目の前を通り過ぎるが、なかなかの迫力。そして、そのごう音は遠くへと離れ、再び静寂が広がる。深夜や早朝のかすかな走行音を探しに訪れた沿線で実感したのは、物流を支える貨物列車の力強さだった。

【memo】
 県内のJR線で貨物列車が走るのは東海道線と中央線。東海道線では、美濃赤坂駅(大垣市)から石灰石輸送の西濃鉄道市橋線が延びるほか、岐阜貨物ターミナル駅もあり、鉄道貨物輸送の要衝の一つとも言える。貨物輸送の分野では近年、トラックの運転手不足対策や二酸化炭素排出削減のため、トラックから鉄道への転換が進んでいる。