-2023年を振り返って。

 おかげさまで忙しい日々を過ごしました。主力とする公共事業では濃飛横断道路、瑞恵バイパスの工事など東濃地域を中心にしっかり仕事ができました。国土交通省中部地方整備局の工事成績優秀企業表彰を3年連続で受賞できたことは、その証しです。今年も信頼に応えられるよう高い仕事ぶりを発揮し、実績を重ねていきます。

 -地場産の木材の利用促進の取り組みにも力を入れていますね。

 約40年前から始めており、今や全国を舞台に展開しています。家づくりのほか、「木曽ヒノキと飛騨の匠」のキャッチフレーズを掲げる社寺建築、歴史的建造物の修復工事の3本柱で進めています。昨年手がけた大型の案件では、豊川閣妙厳寺(豊川稲荷、愛知県豊川市)の法堂と位牌堂。東濃ヒノキを中心にヒノキの材を500立方メートル以上使う大型かつ荘厳な建物で、漆喰(しっくい)の工程を除いた工程の作業がほぼ完了し、今年3月の建屋の引き渡しに向けてラストスパートに入っています。木材の魅力を発信できると自負しています。

 -各地で手がけられた建物の表彰が相次いでいます。

 福岡小学校(中津川市)の新校舎がその一つです。本年度の木材利用優良施設等コンクールの優良施設部門で、特賞に当たる文部科学大臣賞を受賞しました。東京の私立幼稚園の園舎増築工事が「ウッドシティTOKYOモデル建築賞」に輝くなど他にも受賞が続き、大いに今後の励みになりました。

 -地域貢献への思いは。

 昨年は、会社所在地の中津川市加子母地域が誇る水無神社の例大祭で披露される2台のやま(やま)を奉納しました。また私が会長を務める関西岐阜県人連合会では、新型コロナ禍で中断していた「岐阜ふるさと祭り」を4年ぶりに開催し、大変盛況でした。今年も引き続き地域を元気にする活動に力を注ぎたいと思います。