-昨年を振り返って。

 新型コロナウイルスが5類に引き下げられ、にぎわいが戻りつつあります。JAフェスティバルをコロナ禍前の規模に戻しての開催や、利用者組織(年金受給者友の会)のスポーツイベントや親睦旅行を再開し、地域活性化に寄与できたと考えています。また、日常から組合員や地域住民の皆さまと対話をすることで、距離を縮め、JA運営に対する意見や要望を頂戴することができました。

 -意見・要望の内容は。

 生産資材やエネルギー、食料品の価格が高騰し、食料を安定確保できるかという「食料安全保障」の懸念が高まっています。また、高齢化が進み、買い物に行けない方が増える中、JAに期待する声を多くいただいています。

 当組合は地元産農畜産物を食べて安心して生活していただけるよう「地産地消」を重視しています。直売所では丹精込めて栽培した農産物を販売したり、移動販売車を1台増車し、平野部でも運行することで、大変好評をいただいています。

 -経営戦略について。

 皆さまからの幅広いニーズに応え、必要とされるJAを目指すため、昨年度から第10次中期経営計画に役職員一丸となって取り組んでいます。その一つに総合事業再編戦略に基づく店舗再編計画の実践があり、二つの支店を集約した揖斐中央支店を3月にオープンしました。経営をスリム化して経営基盤を強化する一方、今まで以上に職員が出向く体制を整え、営農・暮らしの相談機能を高めていきます。

 -2024年の展望は。

 地域に信頼されるJAとして、事業を継続していくための重要な1年になります。全組合員が将来にわたってJAの事業を幅広くかつ継続的に利用できるよう総合事業再編戦略に取り組み、揖斐郡の農業や地域の活性化を目指していきます。