―2023年を振り返ると。

 1980年に大垣の地で創業し、大手メーカーや学校、図書館などの施設警備を中心にスタートしました。現在は施設警備の他、交通誘導警備や列車の見張りなども行っています。昨年は岐阜市から公営競技や公共施設、社会実験の交通誘導警備を受注するなど業務領域も広がったことがうれしかったです。社員数も約2倍になり、自分よりも年上の方が、元気に働いている姿を見ると、もっと頑張ろうと思います。

 ―順調な経営を支えているのは。

 業界では人材不足が慢性化しています。それでも同業他社より少しでも良い賃金、東証グロース市場に上場するメイホーホールディングスのグループ会社であるという安心感、グループ各社のサポートにより大量の人材を採用することができました。Eラーニングによる研修の導入により質の高い、均一の警備員教育を実践できるようになり高品質の警備サービスを提供し続けることができています。就労環境の改善としては、暑さ寒さ対策として高性能の空調服や防寒具などをより充実させました。高齢者、女性、外国人、障害のある方に安心して働ける環境を提供することも当社の大切な役割と考えています。

 ―今後の展望は。

 安全安心に対するニーズは高まっていますが、警備業界の集約と再編はさらに進むでしょう。グループの成長戦略でもあるM&Aも視野に業容の拡大を進めていきたいです。サービスエリアも現在の西濃、岐阜地域から東濃、愛知県へと広げていきたいです。メイホーグループの強みである経営効率化や人材支援、業務連携といったサポートを最大限生かしながら、これまで以上に事業拡大のピッチを早め、将来世代が幸せを実感できる社会にするため、世の中の閉塞感を打破したいと思います。微力ながらそのために尽力していきます。