貯蔵庫で熟成された南濃みかん=18日午後0時23分、海津市南濃町松山

 岐阜県海津市南濃町特産の「南濃みかん」を低温で熟成し酸味を抜いた「蔵出しみかん」の出荷が、町内の農家で今月から始まっている。貯蔵庫では、木箱に入ったミカンがうずたかく積まれ出荷の日を待っている。

 南濃みかんは、明治時代初めに紀州産の苗を養老山地の斜面に植えたのが始まり。県内唯一の産地で、栽培適地としては北限とされる。貯蔵すると酸味が抜けて甘みが引き出され、まろやかな味わいになる。

 南濃町松山の川合聡さん(59)の貯蔵庫は高さ約7メートルの2部屋で、外気を循環させて室温は5~7度に保たれている。昨年12月までに収穫した「青島温州」などを貯蔵しており、川合さんは18日、20日からの本格的な出荷スタートに向けてミカンの状態を確認。「今季は収穫量は少ないが、甘みがあって味は良い」と太鼓判を押した。3月上旬まで出荷し、小売店やJAにしみの直売店、市内の道の駅などで販売する。