地震で倒壊する可能性がある木造住宅に対する耐震改修工事へ市町村が補助金を出しています。工事内容によりますが、最大で補助率90%、約100万円補助金が出る制度です。しかし利用が進まず、予算が余っている状態だといいます。能登半島地震では石川県内だけで3万戸以上の住宅に被害があったとされ、住宅の倒壊により亡くなった方も多数に上ります。岐阜県の担当者は「地震に備え、補助を受けて住宅の耐震化を進めて」と呼びかけます。

1階部分が潰れ、傾いた民家=5日午後、石川県鳳珠郡穴水町

昭和56年5月以前に着工が条件

 制度の名称は市町村によって違いますが、「木造住宅耐震改修工事事業」と呼ばれることが多いようです。少し複雑な制度なので、Q&Aで紹介します。

Q どんな制度なの?

A 地震で倒壊する可能性がある木造住宅の耐震改修工事にかかる費用の一部を、市町村が助成する制度です。補助金の一部を国や県が負担します。...